30代女子のマネープラン

パソコンを打ちながら後ろを向く女性

女性だからこそ考えるべきこと

お金の話というと、どうしても男性のものというイメージがついてまわりやすいものです。
資産運用や投資などのことを女性が話していると、なんとなく違和感があるという人もまだまだ多いのではないでしょうか。
これは男性から見た時にだけそうであるわけではなく、女性から女性を見た時にも良くある視点です。

しかし、女性だってお金がなければ生きていくことは出来ません。
男女同権と呼ばれ、女性の社会進出が進んできた現代において、そのことは顕著に表われ始めています。
かつて、お金を稼ぎ儲けるのは男性の役割で、女性は家庭を守り、管理するのが仕事であるとされてきました。

最近では女性も仕事をするのが当たり前であり、生涯現役でいつづける人も多くなってきています。
その反面で、結婚をしないで一生を過ごすことを決めている女性も多くなってきました。
そうなった時、自分のお金を自分だけで捻出することが出来るでしょうか?より具体的に、自分の将来まで含めたマネープランのことを考えておかなければなりません。
そのことを考えるに当たって、まずは男性と女性とでどの程度資金的な違いがあるのかを見てみましょう。

年収階層分布図というグラフをベースに、男性と女性とで収入分布がどの程度違っているのかを見てみます。
男性の年収として、もっとも多くの人が分布しているのは300万円前後という結果となりました。
ついで400万円台、500万円台と推移します。
また、1000万円を超える人も全体で100万人以上見られるという結果となりました。

これに対して女性の年収分布図は、より少ない金額に集中しています。
もっとも多くの人数が分布していたのは100万円台で、ついで200万円台、その次が100万円以下という結果です。

1000万円以上の収入を持っている女性を見てみると、男性の10分の1にも満たないという結果となりました。
この統計は仕事をしている女性だけではなく、専業主婦やパートタイマーのような仕事スタイルの人も含めているものであるため、仕事をしている人だけの統計としては効果があるものではありませんが、それでもまだまだ経済社会は男性を中心にして回っているという現状が見えてきます。
こういった厳しい状況であるからこそ、自分で自分のお金を守り、増やしていくことを考えなければなりません。

マネープランの方針

マネープランを考える時、その方針は大きく3つに分類できます。
まず1つ目は、「収入を増やす方針」です。
これは、現実的に考えるとなかなか簡単なことではありません。
職種にもよりますが、キャリア・アップの転職というのは難しいものがあり、収入面において効果的な転職が出来るとは限らないためです。

次に現実的な方法である2つ目が「支出を減らす方針」です。
こちらは自分のやり方次第でかなりの効果を期待することが出来るでしょう。
特に浪費をしてしまっているような部分を減らし、できるだけ節約に努めるようにするだけでもかなり抑える事が可能です。

ただ、この方針を取る時に勘違いしてはいけないのは「必要なお金まで削ることがないように」することです。
ある意味節約方針において最も難しいのは無駄を見つけることではなく、必要なものをしっかりマークすることといえるでしょう。

そして3つ目の方針であるのが「今ある資産を増やす」方法です。
投資というと恐ろしいものというイメージを持っている人も多いかもしれません。
確かにリスクの高い投資を行えば、持っている資金をすべて失ってしまうどころか借金まで背負ってしまう可能性があることは事実です。
しかし、これは自分からリスクの高い投資に飛び込んでいかない限り起こらないことでもあります。

投資には様々な種類があり、中にはローコストでローリターンを目指すものも多くあります。
こういったものを利用することで、地道にお金を増やしていき、将来のためのお金を用意するのも一つの方法でしょう。
重要なのは「無理をしないこと」です。

幸いにして30代というのはまだまだお金を増やすための期間が十分ある時期であると言えます。
投資というのは増やしたい期間が短くなるほどリスクを取らなければならなくなっていくため、その点を武器に長期的な視点を持つようにしましょう。

とかく、30代の女性というのはお金についてよく考えるべき時期です。
自分の将来のプランを見つめ、そのために必要なお金を計算し、それを目指してマネープランを構築していきましょう。
女性でも、お金のことを考えなければならない時代がすでに訪れているのです。

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