無理なく始められる貯金テクニック

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貯金と一言でいっても、そのテクニックはさまざまです。「貯金をしたくても何から始めればいいのかわからない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。そんな方へ向け、すぐに実践できる簡単な貯金テクニックをご紹介します。

貯金を始める前に意識しておきたい習慣

貯金テクニックを実践する前に、「どうすればお金を貯められるか」「どんな習慣を意識すればいいのか」という点を知っておきましょう。

「先取貯金」は絶対!

事前に「毎月〇〇円は貯金へ回す」と決めておき、お給料が入ったらすぐにその貯金額を貯金用口座や貯金箱へ入金しましょう。差し引いた残りのお金で、その月をやり繰りします。「お給料が入ったらまず生活費に使って、余ったら貯金する」という方法では、なかなかお金は貯められません。最初のうちは、毎月数千円単位という少ない金額でもOK。まずは、「毎月決まった金額を貯金する」「貯金分を差し引いたお金でやり繰りする」という習慣を身につけましょう。

身の周りをきちんと整理整頓する

一見、「整理整頓することと貯金することに何の関係が?」と思う方もいるかもしれません。しかし、両者は間接的にではありますが関係しています。

身の周りや持ち物が雑然としていると、「物がどこにあるのか把握しきれていない=まだストックがあるのに新しい物を買ってしまう」「賞味期限や使用期限が切れてしまい、結果的にモノを無駄にしてしまう」という悪い習慣が定着してしまいます。また、身の周りが散らかっていると無意識下にストレスが溜まってしまい、衝動買いが増えることもあるのです。

こうした悪い習慣を断ち切るためにも、身の周りの整理整頓は大切だといえます。

小銭はできるだけ貯金へ回す

「毎月大きな金額を貯金する自信がない」という場合は、小銭貯金から始めるのがおすすめ。家を出る前、または家に帰ってきた後に、財布の中の小銭を全て貯金箱へ入れるという習慣をつけましょう。ルーティン化すれば、これだけで毎月数千円のお金を貯められるようになります。

1ヶ月の生活費を把握する

「お金がなかなか貯まらない」という人は、1ヶ月の生活費や支出状況を把握しきれていないのかもしれません。これらが把握できていないと、何にどれだけお金をかけたかが分からず無駄遣いの改善が難しくなります。家計簿をつけて、「1ヶ月にどれだけの生活費を使っているのか」を把握しましょう。

生活費は、大きく分けて「固定費」と「変動費」に分けられます。月々の出費を減らすためには、毎月支払うことが確定している固定費を節約することが重要です。「スマホの契約内容を変更する」「あまり使っていないサブスクリプションサービスを解約する」など、小さなことでも節約につながります。

支払い方法を見直す

貯金するためには、1ヶ月の生活費や支出をきちんと把握して管理することが重要となってきます。しかし、「現金」「クレジットカード」「電子マネー」と、都度支払い方法を変えていると、それだけ支払いの確認方法がバラバラになります。結果的に、支出を管理しにくくなるというデメリットがあるのです。支出を可視化するためには、支払い方法をできるだけまとめて煩雑にしないことが大切だといえます。

固定費・変動費を見直す

1ヶ月の生活費のうち、「節約できる固定費と変動費はないか」を改めてチェックしましょう。家計簿をつけたり、レシートや明細をチェックしたりすると、「自分が何にどれだけのお金を使っているのか」がわかってきます。例えばスーパーやコンビニで何気なく買ったお茶やお菓子、お酒などの履歴が残っていれば、「この出費はすぐに削れそう」という発見につながるでしょう。削れそうな費目にはチェックをつけて、次回からはその出費を抑えられるよう意識して節約します。

気負わず実践できる貯金って?

500円玉貯金や365日貯金、塗り絵貯金など、楽しみながら実践できる貯金方法はさまざま。貯金の目的や目標金額を考えたうえで、それらに合った貯金方法を選ぶことが重要です。

例えば「とにかく手軽に始められて、モチベーションを維持しやすい方法がいい」というケースには500円玉貯金が向いています。「少額でもコツコツ貯めたい」という方には365日貯金、「悪い習慣を見直しながら貯金をしたい」という方にはペナルティ貯金が向いています。

500円玉貯金

貯金箱があれば、すぐに始められる500円玉貯金。「10万円」「30万円」というように、目標金額に合わせて貯金箱を用意しましょう。500円玉貯金に限らずいえることですが、貯金を続けるためには目標金額と貯金の目的をしっかりと設定することが大切です。

500円玉貯金のやり方は、「家に帰ってきたら、お財布にある500円玉を貯金箱の中へ入れる」という習慣を定着させるだけ。また、「どうやって500円玉を作るか」という点を計算しながら買い物をすることも大切です。慣れてくると、ちょっとしたゲーム感覚で貯金できるようになります。貯金箱が重くなってくるため、貯金の成果が物理的にわかりやすいのも魅力です。

365日貯金

1から365までの数字が書かれているシートを使って、貯金していく方法です。毎日、1から365までの数字のなかから好きな数字を選んでその欄を塗りつぶしていき、その数字と同じ金額を貯金します。「大きな金額を貯めたい!」というシチュエーションよりも、「欲しいものを買いたい」「一部を旅行資金に充てたい」という短期~中期の目標に合った貯金方法だといえます。1年間で6万6,795円貯まるため、家電を新調したり国内旅行へ行ったりといった目標を立てられますよ。

ペナルティ貯金

「〇〇する度に〇円貯金」というようにルールを決めて、貯金をするテクニックです。「コンビニスイーツを買ってしまったら200円を貯金する」「缶コーヒーを買ったら100円貯金する」というように、実践しやすいルールと金額を設定することが重要。また、ペナルティ貯金は一人だけで実践しようとするとついついサボったり忘れたりしがちです。できれば、パートナーや家族に協力してもらうのが良いでしょう。

つもり貯金

「〇〇したつもり」になって、浮いたお金を貯金していく方法です。例えば外食を我慢して手作りのお弁当を持参したら、「外食ランチをしたつもり」でランチ代にあたるお金を貯金します。電車を使わず自転車を使って通勤・外出したら「電車を使ったつもり」で交通費を貯金します。気負わずに実践できそうな金額とルールを設けて、つもり貯金に挑戦してみましょう。

歩数貯金

その日の歩数を設定して、歩数を達成したらルールを元に一定の金額を貯金するという方法です。「1日5,000歩歩いたら500円貯金」「1万歩歩いたら1,000円貯金」というように、達成しやすそうな歩数・貯金額を決めると良いでしょう。歩数貯金専用のアプリも登場しているので、そうしたツールを活用するのもアリ。コツコツ貯金できるうえ、普段の運動不足も解消できて一石二鳥です。

封筒貯金

その名のとおり、封筒を使って貯金するテクニック。お給料が入ったら、あえて銀行口座ではなく封筒へ貯金するお金を振り分けます。これを毎月続け、少しずつお金を積み立てていく方法です。封筒には「旅行費用」「飲み会代」「万が一の時のお金」というように、貯金目的を記入しておきます。シンプルですが、「今自分が貯めているお金」が視覚的に見えるためモチベーションがキープしやすいという魅力があります。

旅行積立

「旅行資金をとにかく貯めたい」という方におすすめなのが、旅行積立です。これは、旅行会社や航空会社が用意してくれる積立制度のこと。一括または月々にまとまったお金を積み立てていき、積み立てた金額を航空券や旅行券へ充てられるという制度です。「今ある貯金を崩したくないけど、趣味の旅行には行きたい」という場合に活用すると良いでしょう。少し背伸びして積み立てれば、普段よりもワンランク上のホテルや飛行機を利用できるかもしれませんよ。

貯金を長続きさせるためのコツ

貯金を長続きさせるためのコツを、いくつかご紹介します。

まずは目標を明確にする

具体的な目標やゴールを決めず、「何となく貯めよう」という気持ちで貯金を始めようとしていませんか?目標がないと、頑張って貯金していてもなかなか終わりが見えず、モチベーションが低下してしまうことが考えられます。「〇年後に海外旅行へ行きたいから50万円貯める」「家電を新しくしたいので〇ヶ月で〇〇円貯める」というように、小さな目標でもかまいません。目標を設定して、モチベーションを維持できるようにしましょう。

無理のない金額設定にする

目標を決めることは大切ですが、現実的な目を設定することも忘れずに。現在の自分の収入や生活スタイルとあまりにもかけ離れた金額を設定すると、無理な我慢が重なったり達成感を感じられにくくなったりして挫折してしまう可能性があります。自分にとって、「少し背伸びして頑張れば実現できそうな金額」を目標にするのがおすすめです。

貯金の経過記録を残す

家計簿やノートを使い、貯金の経過記録を残しておきます。全体の目標金額をはじめ、月や週、日単位で記録を残し、自分の現在位置や達成度を掴みましょう。

記録を残すことで、「今日はこれだけ達成できた」「今週できなかったことを来週で取り戻そう」という情報が見えてきて、達成感やモチベーションを味わえます。「〇日までに〇円節約する」「〇日までに〇円貯める」というように、まずは日単位の小さな目標を書き込んで、それに向かって貯金・節約を進めると良いでしょう。

1つの手としてあるのが、ストレスを溜めないことです。ストレス発散のためにお金を使ってしまったらなかなか貯金ができないので、ライフスタイルや大切にしたいこと、ワークライフバランスを見直してみましょう。
今は正社員だけではなく派遣やパートでの働き方もあります。専門的な業務であれば高収入で自由の効く時間の働き方も可能なので、少し見直すのもいいかもしれません。
参考:薬剤師の派遣・転職はファーマリンク【高時給・高収入】

自分に合った貯金方法を見つけよう

貯金は、無理なく続けられることが理想的。我慢して続けて、その結果ストレスをためてしまっては元も子もありません。ここでご紹介した貯金方法を参考にしつつ、自分にとってストレスのない貯金方法を模索してみてくださいね。

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